誰も教えてくれなかった卵子の話 〜流産の雑感〜
Twitterに少し書いたけど、生理予定日から3日くらい遅れてて気持ちも悪くなってきた時にほんの少し出血した。
生理が来たのかな、と思ったけどドラッグストアに入って妊娠検査薬を買ってきてしまった。
初めてフライング検査した。
家に帰ってトイレで検査したら幻のように見えるけどうっすら線が出た。
でも、同時に出血も増えてきて、きっと生理になるのだろうな、と思った。
これは化学流産というものなんだろうけど、一応妊娠したものの、発育の程度がこの1年で低下し続けていると思った。
もう妊娠できないのかな、と落ち込んでいる時に図書館で見つけたこの本。
産婦人科医であられる杉本公平さんと鴨下桂子さんの共著です。
卵子の老化についてまるまる一冊。
元気な卵子と老化した卵子の写真や先生達がよく接する質問に対するQAなどがたくさん載っている。
例えば「生理がある限り産めるのですよね?」といった無知に対するものや卵子の冷凍保存や不妊治療や障害を持った子供が生まれる確率とか精子のこともわかりやすい例えでいろんなことに触れられてます。
前書きに4年間不妊治療して2回流産し、44歳で妊娠を断念した方の言葉が載っている。
「こんなにも妊娠することが難しいなんて知りませんでした。」
多分、この本が出た当時くらいに載ってる大半の内容は知識として持っていた。
私は20代の頃に卵巣嚢腫があって、手術したから自分が妊娠できるかどうかずっと心配だった。
当時彼氏だった今の夫は10年以上付き合って手術の時も側にいてくれた。
早く子供が欲しいから結婚したいと何回伝えただろう。
結婚してからも「すぐに子供はいらない」と言われ、やっと子作りを始めたのは4年後。
8ヶ月くらいかかって妊娠したものの、妊娠高血圧と妊娠糖尿病と橋本病と子宮筋腫の変性と切迫早産になった挙句35週で帝王切開して1800gの子供を産むことになった。
結婚してほしいと訴え続けていた最中に、その時の職場のママさんが自分の子供は2人いて下の子はダウン症だと教えてくれた。
38歳で出産して、、かわいいけど大変だから子供は早い方がいいよ。と言われた。
私は子供は2人欲しかったから下の子は38歳になる前に産もうと漠然と思った。
でも流産を繰り返してて、もう間に合わない。夫にもっと早く結婚や子作りを始めたかった。私はずっと繰り返し何回も言ったんだと伝えた。
夫は今言われても何もできない。分けて考えろみたいなことを言ってきた。
ずっと訴え続けてきたことを黙殺したのは夫で、それにより出産が遅くなって地獄をみているのは私自身なのに全く気持ちが届いていない。
ただ、すまなかったと言ってほしいだけなのに。
流産した時に2人、「流産したこととがないから気持ちがわからない」と言われた。
この前「不妊の人の気持ちがわからない」と言うのも聞いた。
そりゃ経験しないと実際の苦しみはわからないだろうけど、想像してみるだけでも、少しでもスマホで調べてみるだけでも口にしてはいけないとわかる言葉ではないだろうかと思うんだけど。
少子化の今、全ての女性でも足りない。男性にもこの本読んでほしい。
私はこれから夫に読ませる予定です。
立て板に泥水
ネット論客108星の一人、深爪さんのコラム本です。
私の爪が深爪なため、初めてお名前を拝見した時、とても親近感を感じました。
この本は雑誌で連載されていたコラムを集めたものです。
3ページごとに話題が変わって楽しいです。
まえがきに「読んでる間は面白いけど読み終わったら何も残らない。そんなものを目指している。」と書かれてて確かに読後感そんな感じだなと思いました。
が、そんな中、この本にはハッとするような真理情報が書かれています。
・子供は親の言うことは聞かないが、することは真似る
・人は損をしたくない生き物
・結婚相手は本能で選べ
私が特にそうだな、と頷いたのは上の3つです。これらは深爪さんの身近な方や時事ネタから感じとられた事例なのですが、育児や生き方にも応用できるなあと思いました。
いろんなドラマのあらすじや見所が紹介されてる回も多く、同じ番組をみてたらめっちゃ楽しいだろうなあ、みてない私でも面白いしむしろ深爪さんの紹介だけで充分な気すらする。
下ネタも多いのですが、めっちゃ面白い感じで表現されてて私は好きです。
読んでる間は面白いけど読み終わったら加齢もあってか結構内容が蒸発してて、読み返してまた楽しむ、みたいなのを繰り返しています。
他の御本も面白いのでぜひ!!
株は夢を叶える道具
株をやってるグラビアアイドル、杉原杏璃さんの株式投資入門書です。
女性の方が株取引に向いてる!と、株式投資を始めたきっかけや取引方法の紹介、失敗談やご自分の好きな銘柄などが載っています。
私はこれを読んで株式投資を始めました。
同時期に妹がやってるのも知り、ハードルがグッと下がったのもあり。
長期保有で配当と優待メインでやってます。
コロナの時はスーパー値下がりして驚いたけど、、まあ無理のない範囲でやってます。
最近久々に読み返して、よくわからなかった専門用語もわかるようになってました笑
銘柄の選び方とかご自身の経験談とか、とても面白いし投資の参考になります。
お金がネックで人生に閉塞感を感じてる方に、よいきっかけになる本だと思います。
- 作者:杉原杏璃
- 発売日: 2019/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
1%の努力
2ちゃんねるやニコニコ動画で有名なひろゆきさんの自己啓発本です。
ちょっと立読みしたら前書きと序盤のあれこれの話がすごく面白かった。
前書きに財布とスマホを家に置いて1週間後に衣服や身体がキレイなまま帰ってこれるか。みたいな質問が書かれてた。
この質問の時点で読み手の範囲に育児中の母親は含まれてないように感じたけどまあいいやと読み進めた。
いろいろ自分にはない考え方が書かれいて面白かったです。
ピザの配達のバイトで1時間かかるところを30分で終わらせて残り30分は友達の家に寄ってゲームするとか。
仕事中に1つの仕事が早く終わるように工夫はしてたけど余った時間サボる発想がなかった。
両親もとんでもなく社畜で働き方は真面目だったしな。
ひろゆきさんの生い立ちを読んで気になったのは、自分の家庭は公務員で専用の社宅に住んでいたというところ。
貧困が当たり前の環境に身を置いていたようだけど、そういう環境から一歩引いて見れるようなゆとりがあったんじゃないかなと思った。
この「自分の身は保障されたところから面白がって俯瞰してるようなスタンス」が生い立ちから今に亘って一貫しているように感じられました。
ひろゆきさんの飄々とした雰囲気を感じさせる本質のような。。まああまりよく知らないのですが。
最近余暇というか時間があって動けることが何より大事みたいなのをよく目にするし、この本もそれが一番言いたいって書いてあるし、実際そうなんだろうな。
仕事と家事で手一杯な日々で文も絵も上手いわけでもなく、少し時間が取れた時に細々ブログやイラストを続けてるだけで。
そんな中に一石投じてくれたような気がした本でした。
女を忘れるといいぞ
あたそさんのエッセイ本です。
一時期本屋さんに入口にたくさん置いてあって、「ん?」と思うタイトルと素敵な表紙のイラストに惹かれたんだけど積ん読多いからなと手に取ってなかったものをやっと入手しました。
母親から「ブス」と言われ続けて容姿にすごくコンプレックスがある女性が書かれた御本です。
あたそさんのフィルターを通した日々のあれこれが綴られています。
私も自分の母親や容姿はいろいろ思うことがあって、昔だったらそういうところに終始共感したと思う。
この本を読んで一番思ったのは、子供にかける言葉や態度がその子の人生によくも悪くもついて回るんだな、ということ。
母親や家族との関係が読んでてすごく悲しかった。
別に本人は悲しむ風ではなく、自分がそう感じただけなのだけど。
私少し太めだし抱きしめてあげたいなって思った。ポチャ感をもっと付けないと物足りないかも。。
ずっとツイッターのツイートとか筆者の独特のセンスがすごいなあと思っていた。
育った環境に裏打ちされたものや海外に出て培った体験から生み出されているんだな、というのがこの本を読んでよくわかった。
あとは気持ちを文章に書き出す行為というのが胸に残った。
私は文章を書く時は逆に取り繕った風に書いてしまうから見習おうと思いました。
また新しい御本を出されているようなので読んでみたいと思います。
子供がずっと欲しかった
タイトル見ただけで涙ぐんでしまう。
表紙も赤ちゃんのお洋服に素敵なビーズ刺繍が施されていてめっちゃかわいい。
各メディアで有名なはあちゅうさんの出産、育児エッセイ本です。
以前読んだはあちゅうさんの御本で、彼氏とまだお腹に現れてもない未来の子供について話したりして、それだけで本当に愛おしく思えるみたいに書かれていてすごく胸に残りました。
そんなはあちゅうさんがご出産されてずっと子供が欲しかったという本を出されてよかったなあと思いました。
妊娠中はいろいろ不安になったりするし、そういった気持ちが丁寧に書かれていると感じました。
読みながら自分の妊娠中はこうだったな、ああだったなと思い返して楽しかった。
妊娠糖尿病、私もなってしまって同じ風に指に刺して血を出して血糖値測ったりしてました。
あの時にこの本読めてたら辛さが和らいだだろうな、と思って泣ける。
旦那様との事実婚のお話もいろいろ書かれてて、私はその昔事実婚の本を読んで検討していたこともあったため、実際されてる方の体験はとても興味深かったです。
子供が産まれたら結婚している方がいいのかな、とか夫の姓の方が自分の旧姓より好きだったので結局普通に結婚してしまったけど、制度としてもっとフレキシブルになったらいいなあと思いました。
私は妊娠自体は1年くらいでできたものの、子作りを始めるずーっと前から子供が欲しいと思い続けてました。
婦人科系の病気があって入院して手術したりもしてたから、子供ができにくいだろうな、とも永らく思ってた。
今、子供と過ごす毎日は夢みたいに幸せ。不安で泣いてた昔の私に大丈夫だよって教えてあげたい。
2歳になってから自己主張が強くなって、顔を真っ赤にして泣きながらはちゃめちゃな要求をしてきたりもするんだけど。
はああああ、、て脱力することもあるんだけど。
子供がずっと欲しかった。この言葉を心に浮かべると、こんな日常のやり取り全てが大切だな、と思い直せるのでした。
子供がずっと欲しかった 事実婚妻が体験した妊娠・出産のこと、全部。
- 作者:はあちゅう
- 発売日: 2020/04/16
- メディア: 単行本
再び
寝たきりで過ごした連休明け、病院で診察しました。
お腹に赤ちゃんは見えず、流産しているようです。
あの出血の最中にお空へ帰ってしまったんだな。。
10日振りに外へ出て、とっても緑が鮮やかだった。
山に雪がたくさん乗っかってるのが綺麗だった。
赤ちゃんがいなくなった悲しみが、そういうの全てに慰められた。
先生からは高齢なのは関係あるのかと聞いてみたけど、初産ではないし全然大丈夫と言われた。
6回妊娠したら2回くらいは流産する、自分を責めなくていい、とも。
いろんなことがダメだったと思っているからすごく励まされた。
妊娠アプリの赤ちゃんの成長を停止するのが辛かった。
赤ちゃんのメッセージに号泣するくらい支えられていたから。
病院内でその操作をして涙が出たけどマスクしててあまり目立たなかったと思う。
コロナの間で初めてマスクしててよかったと思った。
念のため子宮外妊娠ではないか確認するために採血して、来週通院して終わりかな。
短い間ではあったものの、また赤ちゃんが来てくれて幸せでした。
私も赤ちゃんを幸せにしてあげたいな。
生まれることが幸せ、とも思ってないけど。。
ここまで読んでくださりありがとうございました。