産声が消えていく
出先のコンビニでタイトルがぱっと目について購入しました。
読後感がすごくよかった。で、すぐに再読し始めました。
2005年の出版でやや描写が懐かしい感あり。
始めに人出不足の中、懸命に手術を行なうシーンから始まります。
二件の帝王切開手術を切迫した状況で進めたものの、うち一件が医療訴訟に発展してしまいます。
センセーショナルなオープニングから、一旦お話は過去に戻り、現在に流れていきます。
本書はフィクションですが、産科医療の現状や問題点が数多く挙げられ、作者ご本人もお医者さんをされているそうです。
新卒の男性医師が主人公で、どんな患者も救急で受け入れる方針の病院に勤務し、そこで起こったあれこれが描かれています。
私も妊娠中に入院し、お医者さんや看護師さんには大分お世話になった方で、様々なご苦労に頭が下がる思いです。
出産直前のシーンや、赤ちゃんが産まれたシーンとか涙ぐんでしまった。
・妊娠中の方、経産婦
・少子化
・産科医療
などに興味がある方はおすすめです。
海堂尊のジーン・ワルツとマドンナ・ヴェルデも産科医療を扱った小説でよいです。
- 作者: 太田靖之
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/03/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/06/29
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (77件) を見る
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/02/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (10件) を見る